パソコンにデータを保存しておくためには、記憶媒体と呼ばれるものが必要になります。そのなかで最も一般的なのがハードディスクで、数多くのパソコンに搭載されています。このハードディスクは消耗品であるため、いつかは寿命が訪れます。しかし、その前にハードディスクが故障してしまうとなかのデータが破損してしまうこともあり、その場合はデータ復旧の利用も検討しなければいけません。
ハードディスクの故障には2種類あり、それぞれ原因も対処法も異なります。データ復旧の難易度も変わるため、故障した場合はどちらの種類であるのかも重要なポイントとなります。そこで今回は、ハードディスクの2種類の故障についてご紹介します。
データが故障する論理障害
ハードディスクの故障のうち、データの破損によって起こる障害が論理障害です。ハードディスク自体に問題がないものの、記録されているデータが破損しているため不具合が発生します。
1.論理障害が発生する主な原因は、プログラムの故障です。
2.ハードディスクを長時間使用しているとプログラムファイルが破損することがあり、これによって正しくデータを読み込むことができなくなります。
3.ウィルスに感染した場合でも、同様にプログラムが破損することがあります。
4.人為的なミスも論理障害の原因のひとつです。誤操作によるデータの消去や初期化などがあげられます。
代表的な論理障害の症状としては、フォーマットの要求やOSが起動しない、ファイルやフォルダが開けない、ウイルス感染などによりファイル名が書き変わった、開けないなどがあげられます。
ハードディスクそのものが故障する物理障害
ハードディスクの故障のうち、ハードディスクそのものの破損によって起こる障害が物理障害です。ハードディスクのなかにはさまざまな部品があり、それらが破損することで不具合が発生します。
物理障害が発生する主な原因は、振動、衝撃や熱暴走です。高いところから落とす、水没させるといった極端な事例もありますが、そこまで強い衝撃でなくても壊れる可能性はあります。また、長時間の使用による消耗も物理障害の大きな原因のひとつとなります。ハードディスクが消耗品である以上、経年劣化が起こるのは仕方のないことだといえます。
代表的な物理障害の症状としては、異音や異臭、発熱、フォーマットの要求、BIOSで認識されない、OSが起動しない、頻繁に再起動するなどがあげられます。
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